こだまのこだわり

埼玉県日高市でZooスポーツクラブという総合型スポーツクラブを運営しております。主にサッカーに力を入れていて、ドリブルをテーマとした個の能力アップを目的としています。http://zoo-sports.com/

自分だけ??

 

 

 

 

どうも児玉です。

 

以前から幾度となく一人一人は違うと発信してきました。

 

kodama-kodawari.hatenablog.com

 

上の記事でも、

 

一人一人に掛ける言葉は違うと説明しました。

 

 

一括りにせず、

個を尊重するため。

 

でも、これが時に大きな誤解を生みます。

 

今回はそんな不公平?不平等?

表?

裏?

のお話です。

 

 



皆さんは、

カール・グスタフユング

という心理学者を知っていますか?

 

世界で良く知られている心理学者3名

フロイト  ユング  アドラー

 

この中の一人で、スイスの心理学者です。

 

アドラーについては以前に触れた事がありましたが、今回はユングの「シャドウ」について例を挙げてお話したいと思います。

 

 

 

事例:1

ある指導者が練習中のゲームで、ある身体の大きな選手が相手選手を倒してしまい、ファウルと判定しました。

 

しかし、

その選手が少し前にも別の選手に似たようなプレーがあったのにファウルにならなかったと反論。

 

練習にやる気をなくすばかりか、似たようなプレーをした別の選手への嫌悪感が見て取れるようになった。

 

 

事例:2

これはサッカーとは直接関係ありませんが、

同僚が会社の入る前には消灯していたトイレの電気を消さないで出てくる。

そして、

次に入った人は電気が点いてたので消さないで出てくる。

 

結果、

最初に消さなかった同僚に嫌悪感を抱く。

 

 



 

 

想像してください。

 

アナタが幼少期に保護者から言われた注意事項があるとします。

例えば、

「暴力をふるってはいけません」

「使ったら片付けなさい」

「ご飯は残さず食べなさい」

のような。

 

そして、

これらが出来ない(しない)同級生(友人)に対して嫌悪感を抱いたことはありませんか?

 

 



このような心理状態をシャドウという概念で分析してくれてるのがユングです。

 

人間には光と影があり、人前の自分と裏の自分があると分析してます。

 

人前の自分と裏の自分(本来の自分)との格差。

 

自分は抑制されてきたのに、それを平然と行う者に対しての不満。

 

とろろそばを食べてる真横で鼻をかむような行為??(笑)

 

おっと・・

真面目に話せば、

どのような世界でも起こり得る心理状態の話です。

 

そして、

この部分にとらわれてしまうと何事も上手くいかなくなる。

 

表と裏の自分の格差を広げないようにしようよ!

 

というのがユングの概念です。

 

本当の自分は裏だけど、表のフリをしてよう!

 

そうすれば評価も高いし・・・

 

でも、

他人のその行為には嫌悪感を抱く。裏の自分は同じなのに・・・

 

こうなると疲れちゃうでしょ?!

 

だからこそ、

一人一人違って良い。

一括りで育成しない。

これは長所短所を含む個性にも繋がるから。

 

ライバルは自分

と育成しているのもこのような概念からです。

 

 

このような発信をすると、

「他人に無関心になれって事?」

なんて質問されます。

 

違います。

言いたいのはそこじゃありません。

 

裏(本当)の自分をどれだけ成長させられるのか?って部分を大事にしてます。

 

そうすればお互いの気持ちも理解(許容)出来るようになるでしょ?

 

私もまだまだ未熟な人間で、クラブとしても卒団生の第一期生がようやく成人しました。

 

そろそろ行動の結果が出てくる時期です。

 

ただ、

日々間違ってないか自問自答しながら書物を読み漁り、先輩指導者からの教えを胸に接し方を心がけてます。

 

裏では無いか?

 

表では無いか??

 

自分だけじゃ無いか???

 

毎日が成長は選手だけじゃなくて、

指導者一人一人も同じ事なんですよね。

 

 

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