どうも児玉です。
昨日はキッズ・自主トレの日でした。
ヨーロッパサッカーなどの記事を読むと、「合理的な試合運び」や「ムダのないシステム」なんて書いてあるのを見かける。
そして、
昨今の日本サッカーは海外、特にヨーロッパをお手本としている部分が多く、これを育成に直結させるのを見ることがあるんだ。
大前提で、
あくまでもライターが書いた文章だし、育成に合理性を取入れるには注意が必要なんだよ。
*合理性
①道理にかなってること。論理の法則にかなってること。
②無駄がなく能率的なこと。
昨日のキッズでも感じるよ。
おチビちゃん達はまだまだ言葉通りには動いてくれない。
伝え方にもよるんだけどさ、気分で変る時期だからなかなかね。
これをどう無駄なくできる?
どう能率的にできる?
例えば、
それの最たる問題が「補欠」だ。
試合に勝つ=無駄なく能率的
勝つために道理にかなった手法をとるわけ。
大人には理解出来るかも知れん。
でも、育成の段階でこれをすれば、その時点で出来ない子供はサッカーから離れるよね。
身体も脳も成長してきた時にはサッカーへの嫌悪感を抱きながら別のスポーツをやってる・・・なんてさ。
結局は合理的にするのは我々運営側のシステムなんだ。
それを子供に直接当てはめちゃうとおかしくなる。
子供への影響の問題ね。
この世代では個々に適した成長スピードと課題が大事。
育成年代では「個」の犠牲の上に勝利があってはいけないと考えてるんだ。
昔、知り合いの指導者からこんな話を聞いた事がある。
比較的に何でもこなす上手な子供の保護者から、
「練習のレベルを上げて欲しい」
との要望があったそう。
出来ない子供の事は視界に入ってない・・・というか自己中心的な考え方。
どんな子供でも全て上手く出来るなんてスーパーな子は滅多にいない。
なのに、良い部分だけを切り取って、更には「試合に勝てるように」と結果に結びつける。
そう!
指導者側だけの問題だと思いきや、子供を囲む大人の問題なわけよ。
勿論、
それを判断して実行するのは指導者だからさ、
我々指導者がブレなければ問題はないんだけど、
周囲の「試合に勝ちたい」という要望が強ければ、合理的に動くようになる指導者もいるんだよ。
勝敗のあるスポーツだから勝利を目的にするのは当然。
でもね、
そこに「無駄なく」=「試合に勝つ」は違うでしょ。
月齢で体格差や運動能力、思考能力に大きな差が出やすい年代。
だからこそ、
育成に合理性を取入れるには注意が必要だと思う。
だって、
合理性の行き着く先がトロッコ問題なんてことになったら大変だから・・・
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