どうも児玉です。
今回は私の選手育成のやり方を少し紹介したいと思います。
対象はジュニアユースにしましょうか。
まず最初に、
ハッキリしておきたいのは、何度も書いているのですが、巧いか下手か・・欲しいか欲しくないかを決めるのは、各高校の担当者であったりクラブのスカウトです。
我々や選手、ましてや保護者が決める事ではないということからはじめましょう。
選手がウチに来てくれた時に、だいたいの将来設計をヒアリングします。
まあ、大抵はまだ考えていませんよね。(中にはいますけど)
3月まで6年生で4月から将来のことと言われても難しいでしょう。
そのざっくりとしたヒアリングを基に一人一人に目標を定めます。
これは私が個人的に設定しています。
(勿論、スタッフと共有はしますが)
その目標を「山」に見立ててグラフを作り、頂上から逆算して育成していきます。
これは以前の職場がフロント業務でしたので得意分野なのです。
そして、
個々に違う速度で山を登るので、時には別メニューなんてこともあります。
現時点で3期生まで卒団生を送り出してますが、おおよそは狂いがなく成長してくれるんですけど、時折、大きく停滞する事があります。
それを3つほど紹介しますね。
①:ケガ
まあ、ケガはつきものなんて言いますが、時に大きなケガになると入院→通院→リハビリなんて時間が掛かってしまう事もあり、大幅に速度が落ちてしまいます。
更には、成長に伴う間接などの痛み(オスグット・シーバーなど)
これも、完全に回避するというのは難しく、しばらく見学するなんてことになれば頂上にたどり着くのが遅れますよね。
しかし、ここで焦っても仕方がありません。
焦って治るくらいなら小躍りでもしながら焦ってみますけど、一番辛いのは選手本人なので見守る時間や声かけを大事にしてます。
②:クラムジー
身体の成長と技術、心のバランスが崩れてしまい、今まで出来てた事が上手く行かなくなる現象です。
簡単な例だと、
足のサイズが急に大きくなればボールに当たる位置もズレますよね。
これを指導者が強引にプレースタイルを変更させたりすると、元に戻った時に迷いが生じて長引く危険性があります。
本人の努力とそれを見守る時間が解決してくれるので、それまで待つしかありません。
乗り越える力の育成です。
③:休み
最後の「休み」が問題なんです。
休む理由も①のような理由ならば見守りますが、
やる気がなかったり違う方向を向いているような選手、時にはサボってるような選手は登山のグラフが伸びませんよね。
それも、
大事な時期や一番の伸び盛りに休みが多くなると・・・・
予定が大幅に狂う事になります。
グラフも空白になってしまうのです。
途中で頂上を変更せざるを得ない場合だってある・・・
そして目標を見失って、
ここで下山(退団)してしまう選手もいますからね。
では、どうするか?
ここでキーになってくるのは取り組む気持ち。
選手がどれだけ真剣に取り組むのかで停滞した時間を取り戻すことが可能になります。
どれだけコチラがグラフを書き換えたって、本人にやる気がなければ頂上にたどり着けませんので。
巧い下手を決めるのが相手になる以上は、そこまでに対象となるレベルまで引き上げなければなりません。
勿論、公立高校を目指してる選手もいますよ。
そして、
その選手達にも当然グラフはあります。
折角、ZOO sports clubを選んでくれたわけですから、高校でも続けてもらいたいし、活躍してもらいたいから。
どのような進路の選手でも、
やはり、コチラも人間ですので気持ちが伝わってくれば応援したいんですよね。
入団と共に山を登りはじめた選手達。
目標を見失わず、真剣に取り組める環境を提供します。
なので、
グラフがただの空白にならないように夢中になってください。
児玉でした。
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